三軒茶屋

昼間、同居人と月例の所用。夜から元生徒の役者たちが新年会を開くとのことでお呼ばれ、渋谷でちょっと買い物してから三軒茶屋に。W貫邸であるところの学生アパートに数人がすしづめでこたつIN、鍋など出る。川本真琴などが流れ、あーいい感じ落ち着く、などと、彼らが出演したドラマの録画テープなど観ようかという矢先、電気が消されてケーキが登場。はて誰の誕生日だろうと本当にわからないでいたら、なんと自分のを祝ってくれているのだった。苦節三十数年、サプライズで祝ってもらったのは確か初めてで、彼らの心意気に感動しつつ、それでもどのようにその気持ちを表したらいいかいまだよくわからない。今年に入って初の感動であり、もしかしたら去年きょうだいが結婚して以来の感動かもしれない。歳をとって祝われるのはごくあたりまえに嬉しいのだった。ちなみに今日が誕生日ではないのですけれども。また同時に、彼らと同期の女優であるN山がこの六月にジューンブライドを果たすとのことも聞き、そして人生は続くっぽい夜なのだった。
ヒゲと一緒に電車に乗って帰宅、同居人にそのことを話して、寝る前にちょっとと思って観たのがミヒャエル・ハネケの『セブンス・コンチネント』で、はげしく嫌な気分になってしまい、それを晴らすため、あと先刻の感動を整理して日記に書く準備をするため、すぐさまそのDVDを払暁の地元ビデオ屋に返却に行ったのだった。うろうろ、写真を撮ったりしながら。