渋谷

天気がいいので洗濯し、乾いたものを取り込んでいたところ、ベランダから見えるゴミ捨て場のあたりを、『shall we ダンス？』における社交ダンス養成ギプスをつけた役所広司のような動きで優雅に回転するおっさんあり、何事かとよく見れば簡易ステディカムの撮影練習をしているのだとわかる。おっさんはカメラ越しに自分をみつけてこちらにすうっと向き直るので、カメラ越しに目が合う前に自分は室内に退散する。天気のいい休日の昼下がりにはあまり出会いたくないカメラマンだった。ステディカムをわざわざ購入するような、自主映画を撮るようなタイプには見えず、あれはいったいなんなのかと考えつつ、同居人と買い物に出る。デパ地下食品売り場の人いきれ、混沌さに酔って気が昂ぶり饒舌になっていることに気付く。ぶっちゃけてんぱっていた。坂道をのぼってドーナツ店で休憩。「愛」という文字をあしらったキャップを被った若い人が挙動不審で落ち着かない。店を出て坂道を下っていくと、おそらくあれがピストってやつだろう、ブレーキの付いてないっぽい自転車を飛ばす一団、一人が交差点の真ん中で盛大にこけて周囲から声があがる。たまたま車がいなかったから良かったようなものの、こけた本人は「てへっ」みたいな感じで照れ笑いしてまたすごいスピードで坂を下りていく。アップルストアでiTunesカードを買ったら不釣り合いにでかい巾着袋に入れてくれる。エアーとかいう薄いやつは展示さえしてなかった。終日ずっとてんぱりぎみだったことを反省しつつ自宅でうどんのようなものを食べた。

気持ちバタフライ

出るっぽい。たのしみ。