天気がいいので洗濯して、デジカメ持って所用に出る。陽がすこし傾いてきていて斜光が美しく、道路やら光沢のある壁に乱反射しているのをぼんやり眺めて、ささやかな感受性が盛り上がり、こういう光だけで映画一本撮れたらいいのにと思うが、照明部は理解は示してくれるだろうが再現は難しいだろうとも思う。ヘッドホンをつけたまま見境なく写真を撮りつつ歩いている中年はさぞかし怪しいだろうと一応わきまえているつもりで、迷惑をかけないように動作が機敏になり、逆に怪しさを増しながらぶらつく。喫茶店で脚本を考察する。異なる時間軸の二つの話を、同時間軸に入れようとしている。ぼんやりと見えているのだけど話が切り出せない。たぶんなにか一言必要で、それがなかなか降りてこない。またぼんやりと考えながら帰宅、途中和菓子屋に寄って「すあま」を買った。別の店のものと食べ比べてみるつもり。また脚本。


市川崑監督死去。金屏風の照り返しに黒い羽織が映えるイメージが脳裏に焼きついています。どうか安らかに。