等々力渓谷

同居人が等々力渓谷に行ってみたいというので随伴する。以前『新しい人』という映画を撮った時に渓流を探していて、近場ということでロケハンに行った以来(結局ロケは奥多摩のほうになったのだけど)。環八から等々力不動尊に入り、階段をちょっと下っただけでもう異世界。日が暮れかかっていたせいもあるが暗くて湿っている(のでまともな写真撮れず)。以前来た時はもう少し澄んでいた印象があるのだが陽のせいだけだろうか。等々力駅方面まで川沿いに、古墳を見たり川の流れを堰止めている枝を除いたりして散策した。ほこらのようなものがいくつかあって、地蔵と稲荷と不動明王だったが、不勉強のため関連性がわからず。
わざわざ徒歩で一時間以上かけて帰宅したのでへとへと。腰と股関節が痛む。途中多摩川の河原で、ウクレレを練習する男がおり、そこへ土手を自転車で駆け下りて女子がやって来るという現場に出くわした。甘酸っぱい妄想をしながら同居人と歩いていたが、同居人は、あの人たちは多摩美の学生に違いないという。上野毛校舎が近いから、という理由だけでなく、同居人には多摩美の学生をそれと言い当てる能力が備わっているというのだ。事実ラーメンズの出身校を顔を見ただけで言い当てている。いったいどういうことか。そのような能力を授かったところで幸福なのか。