新潟

19日夜、無理矢理編集作業を引き継ぎ(すいません)、最終の新幹線で帰省。20日朝より母方の祖母の三回忌法要、お寺にて。三回忌だけど二年目だ。ややこしい。お斎は省略させてもらってシンプルにやる。
とどこおりなく済み、自宅で着替えたりしたあと、そのまま母を病院に連れていく。足の故障を手術で治すということで入院するのだが、変な感覚だけどずいぶん気楽。同じ病院に、二〜三年前に通い詰めた時に比べれば本当に気楽。もちろん心配ではあるけど、母も気丈で助かる。入院の手続きをして帰宅、きょうだい夫妻と夕食。その間、別件シリアスな電話を何本か。事実確認みたいな。意外と納得する。しかし前途多難、静観するしかなく。今回唯一の楽しみであった郊外のスーパー銭湯に行って入浴を堪能後、塚田牛乳フルーツ牛乳ビバオール。大人なので躊躇なく両方飲食。
21日、8時半に病院に行く段取りになっていたが、少し遅参。運転中の車内でデジャヴあり。なんだったっけ。とりあえず置いておき病室に着くが、一向に「事前説明」というのが始まらない。一時間後、ついに手術室に移動する時間になって、前室というところで緑色の術衣を来た執刀医と思われる人物からようやく説明をうける。立ったままだった。組織を「介在」させるという言葉を使っていて、意味がよくわからず、それはどこか別の場所から組織を移植するということですかと訊いたら何故か医師はムッとして、医学用語で言い直したあげく「何がわからないんですか?」と言われた。後に母の口から人工骨のようなものを入れたということを知ったが、その説明からは理解できない事実で、僕のようなド素人にもわかるように説明してくれるのが医師の義務だろうと思った。それ以上突っ込むと本気で機嫌を損ねそうだったので黙っていたけど。「ポンヨリするので今のと同じ演技をしてください」、ポンヨリって何ですか? マッチカットのことです、何がわからないんですか?
まあ看護師が教えてくれた予定時刻より30分後母は無事病室に帰ってきたので、黙っていてよかったと思ったものの、やはり納得いかないのでインターネットで愚痴っているんだけど。
しばらくおしゃべりしながら様子を見ていたんだけど、その時に先ほどのデジャヴが明らかになった。ちょうど二年前の今日、祖母がこの病院で亡くなったのだった。その時は連絡を受けて急いで車で向かっていたが、間に合わなかった。致命的な遅刻だった。僕はこの病院には正確な時刻に辿り着くことができないことになってるのか。もしこれが繰り返されるようなら重大な問題。
母のテンションが戻ってきたのでとりあえず安心して、自宅の整理や洗い物などして鍵をかけ、新幹線に乗る。神奈川に着いてから一回電話した。