先日汗まみれになった礼服をクリーニングに出すために出かける。途中で上記写真を撮った後、セミの死骸をそのまま放置するのもなんなので、つまんで土のあるところに移動してやろうとキョロキョロしていると、自分を見ている子どもと目が合った。好奇心の目ではなくてあからさまに不審者を認めてフリーズしている目であった。いい大人が平日の昼間にセミの死骸を持ったままキョロキョロしてはいけない。デジタル一眼でもぶら下げていたらもう少しましな反応だっただろうか。やはりケータイではダメだ、カメラは一種の顔なのだ、IDなのだ、合法的に所持を許された武器なのだ、などと的外れなことを考えるくらい落ち込んだ。
いきつけのクリーニング屋は夏休みで、仕方なく別のクリーニング屋に持ち込んでみたところ、近所なのに価格の相場に差異があることを発見した。つまりサービスが良くない上に高額で損をした。しかも仕上がり時間は週末、いきつけ店の再開を待って出すのと変わらないのである。これだけ競合が多いエリアなのにこの殿様商売、なにか秘密でもあるんだろうか。仕上がりの服がえもいわれぬ芳香を放っているとか。とりあえず汗染みが気になるワイシャツのみ、すぐ仕上がる別の店に出すことにした。一日に二店もクリーニングの会員カードを作ってしまった。年に数回しかクリーニング出さないのに。
日用品の買い物をして帰宅すると首の後ろをはじめとして全身が汗だく。すぐにエアコンをつけて冷たいお茶で買ってきたドーナツを食べた。ドアがノックされて「紙ゴミの回収で〜す」などとお役所ぽい口調の男声。そんなサービスがこの町内にあることは聞いていない。新手のアレか。みんなしてオレを騙そうとしているのか。帰れ詐欺師が!とは言わず穏便に帰っていただく。だめだ。ひたすら某作品の編集準備をする。夜まで。
つい最近、赤塚不二夫の対談集を読み返したばかりで、まだ記憶が鮮明。どこか引用してみようかとまた本を開いたけど、やめた。