自由が丘、川崎

昼過ぎから自由が丘に行って、黒船という店で頼まれていたものを発送。値段を知って面食らう、不思議な粉なみの末端価格だった。おいしいのは確かだけど。自分は食べたことはないけど桐の箱に入ったカステラとか、結構な値段がするわけで、あれはつまり和菓子と高級洋菓子の中間みたいな存在なんだろうと思う。お菓子の治外法権的な。競合がないのでああいう価格設定にできて結果贈答に最適になるみたいな。想像だけど。おいしいのは確かだけど。
崖の上のポニョ』の絵コンテ集を読みたいので、夏休みのABCをスルーしてブック1stに行ってみる。あのような書籍は何コーナーに置いてるのか、自分が店員だったら迷わず映画コーナーに置くんだけど、無いし、まんがコーナーにもない。設定資料集はあったんだけどそもそも置いてないようで、別の本を買って移動。
チネチッタクリストファー・ノーラン監督『ダークナイト』観た。短いシーンをポンポン飛ばして内容をぎゅうぎゅうに詰めこんだ感じ。音楽も鳴りっぱなしで疲れる。あまり巧みとは思えないカットバックの連続でセリフ、セリフ、セリフ。
自分はバットマンという物語自体があまり好きではないようで、90年代初頭に起ったバットマンバブル(八王子にビルが建ってたぜ)をリアルタイムで体験してげんなりし、ティム・バートンのそれだけはそこそこ楽しんだ程度なので、初手からワクワクして観るという観客ではない。『ダークナイト』はもちろん退屈はしなかったし、2時間半椅子に縛りつけられるだけの価値はあったと思うけど、もうこれ、ゴッサムシティのお話じゃなくてアメリカという国の話になってるのが、時代の要請なのかと思って、殺伐とした気分になる。キャラクターに血肉を付与する方法がとことん「リアリズム」っていう、脚本の内容を知ればそうならざるを得ない演出方法なのだけど、これに違和感を感じたままだった。皆わかりやすい動機がない、私怨さえもない、というリアルを果敢に表そうとしているように見えたけど、あのようにセリフで語らせるしか方法がなかったのだろうか。
劇場を出たら大雨、最近の天気予報は当たる。傘がないので小降りになるのを待って地下街までダッシュラゾーナ丸善でポニョ絵コンテ集をゲット、同居人と待ち合わせて帰宅。