渋谷

明後日から講師業、その結末には短編撮影というものがあるので、今からベタで付いてくれるスタッフを探していたのだけど、今日、是非やらせてくださいという奇特な若者・F井と打ち合わせしてきた。まず意志確認というか、そもそもF井はスタッフ初体験なので、助監督、あるいは制作の仕事を簡単に説明する。自主映画態勢なので両方やんないとならない。要するに「忙しい」ということなんだけど、あふれる熱意でF井はこれを快諾。口調は頼もしいが、話を聴きながらずっと手元にあったおしぼりを三角に畳んでいたところにやや不安が残る。
風呂に入る時に何から脱ぐか手順を記憶しているかという話をした。ズボンから脱ぐとする、ズボンから脱げば「自然な」所作で服を脱げるわけだけど、演出上どうしても左の靴下から脱いでもらわなければならない場合、同じように違和感なく服が脱げるのかという話。もし俳優ならそれをこなさなければならない。人の話を聴きながらおしぼりを三角に折らないと落ち着かない場合、それをやめても自然に話ができるのだろうか。おしぼりで鶴を折りながら自分が考えたものではない言葉を発せられるのか。
二時間くらい共通の知人の話やら演技の話をしてまっすぐ電車に乗る。最近どこかに出かけても寄り道しないようになっている。地元で自分用の靴下を買って、同居人と待ち合わせるために喫茶店で時間を潰した。なんとはなしに、そろそろパソコンモニタを買い替えたいなあと考える。煙草を何本か吸ったが、自分がどのように消したのか、手順を覚えていないことに気付く。

デトロイト・メタル・シティ 6 (ジェッツコミックス)

デトロイト・メタル・シティ 6 (ジェッツコミックス)