御茶ノ水

ENBUゼミで映像俳優コース昼の部、開始。つまり俳優志望の生徒たちが集まって、僕が彼らを演出して最終的に短編を一本撮るというもの。5月に入学した生徒たちで、これまでに創作コース生徒の作品にちょっと出演しただけで、演技経験がない。舞台経験者が二三人。二ヶ月の訓練期間、とはいえ、数えると10回しかない。
半数が僕の映画観てなかった。ちょっと疑問。いっそ見せない方がいいのかもと少し迷うも、授業時間使ってまで観てる時間ないし、来週までの宿題にする。つか毎週何か宿題を出すことにこの時点で決める。
肩慣らしと自己紹介も含めて、ちょっとした動作の負荷を与えつつお互いにインタビューするようなことをやってもらう。この課題の目的は話の内容よりも、話と動作がバラバラの時にどのようなことになるかを体で知ってもらい、ボロの出方を僕が知るため。既に度胸がついてるのか、そもそも潜在能力があるのか、大丈夫か?というような頼りない感じの生徒も、そこそこ話せる、コミュニケーション能力があるということがわかった。スタートかかればそれなりにスイッチ入る。なかなかの収穫。
で、そのインタビューの内容から知れたことは、みんなろくに映画観てないということと、ついこの前まで別のことやってていきなりこの世界に飛び込んできてること(ex. パチプロ、実業団スポーツ選手、薬剤師、ダイバー、高校生)。あるいは現役ニート。で、今はプロの俳優目指してる。なんなんだその跳躍力は。
一番面白いのは、サブカル畑で頭でっかちに育ってきた感じでない、ごく一般的な感覚を持った生徒に出会えることだ。みんなやる気はあるらしいけど、でもやる気の出し方がまだわかってない。 あと映画は今からでも観ろ。
終了後、半分くらいの人数とENBUスタッフで軽く飲み。隅っこに固まって何やら真面目な顏で語っている集団はどのチームにもいるのだな。