御茶ノ水

授業三回目。エチュード(即興演技)やる。二人組で、携帯電話を使った一幕。というか一般的コミュニケーションの再構築&確認か。どう演るとどう見えるかということ、自分の見方と演者の表現をすり合わせて、最も一般的な(素に見える)演技を探る作業。 演じてもらって、どういう風に見えているかというコメントを繰り返す。自らの標準的な演技を知ること、ギアをいつでもニュートラルに戻せるようになってもらいたいための訓練、同時に「話しかけやすさ」「話しかけられやすさ」を探る。
簡単な設定を与えると、必要以上に妄想の裾野を広げて過剰に理解してしまうという傾向は女子によく見られるらしいと知る。女性的であると決めつけるつもりはないけど、今回は本当にキレイに男女に別れた。「シンプルに考えて」と言っているのに、まるで脚本家が考えたような複雑な設定を持ったキャラクターを考える。そして当然のことながら、2分や3分の演技では見る者に伝わってこない。
アドリブの咄嗟の一言やら所作やらを捻り出すのに妄想が必要なのであれば止める理由はないけど、もし脚本があった場合、過剰に深読みされるのは問題。悲しい表現で涙が必要でない場合もある。
今日から助監督のF井が参加した。F井は俳優でもあるので、みんなの芝居を見てうずうずしている様子だったけど、あえて放置しておくことにした。
終了後軽く居酒屋。なんか決まった面子しか行かない感じ。次回は終日授業なので、この機会にまだ飲んでない生徒と座を囲みたいところ。