髪を切りに行く。お店のカウンターにiMacがあったので、何気なく「Mac入れたんですね」と振ってしまって後悔した。いや、美容師さんがことの外この話題に乗ってきて、というわけではない。自分は鏡越しにおける美容師という職種の人との会話をことの外苦手としているために、緊張のあまり、言わなくていいことまでベラベラと喋ってしまい、しまいにはiTunesの設定を請け負うはめになったのだった。すでに感じ悪いMacユーザーの典型となってしまっていることには気付いているが、こうなったら最後まで演じ切るしかない、マウスの右クリックなどを駆使してAACビットレートを変更したり、APPLEロスレスAIFFの違いを解説、そしてHDDの容量をチェックし、「少し要らないファイルを整理したほうがいいですね」などとアドバイスすらしてしまった。肝心の髪形をチェックするのもそこそこに逃げるように店を後にした。アシスタントのお姉さんの無関心な目が今でも心に残っている。もうあの店には行けないのかもしれない。


コンビニのおでんを久しぶりに食べた。