一日一日は短く感じるが、一日前のことは結構昔に感じるという、撮影中に独特な時間感覚によって、『兄兄兄妹』がクランクインしたはずの12/4などは一週間ほど前なのにも関わらず、先々月の出来事のように感じていて、日々の買物コースの途中にある、今回ロケさせてもらった公共施設の、明かりが消えて誰もいない寒々とした(いつもどおりの)様子がすでになつかしい。いくつかのトラブルやら叱られやら、身にしみてはいるものの、そんなこともあったなあなどというニュアンスの回想の後、ぶり返して、少し胃のあたりがきゅんきゅんする。疲れがたまっていていくらでも眠れそうだが朝にちゃんと目が覚めた。強制的に朝型になった感じ。
撮影中に左大腿骨の付け根あたりが、ズレたか外れたかのような、以来しゃがむのが少し辛い。左右の足の長さが違ってしまったかのような感覚。近所で整体を探すも、よくわからない分野なのでどこもピンとこない。保険のきくところときかないところがあるそうだ。
ロケ弁当ばかりでしかもそれさえ食えなかったことも多く、油分とか脂肪分とか、そういう過剰なものを食いたくなって、マクドナルドと家系ラーメン屋を一日ではしご。ようやくいつもの体調に。
夜中に雨と書き込みでへろへろになった脚本を読み返して、頭の中で、撮り終えたはずのカットをはめこんでみる。とはいえ自分はファインダーを覗いていないので、素材が手元に来てから、また一から組み直すことになる。
月が丸くてでかかった。