渋谷

昼過ぎに師匠の奥さまより電話あり、師匠はもう退院していたし、病床で描いていたものも含めた個展を開くとのこと、わざわざ教えていただいた礼を言って電話を切ってから、その声が喜んでいたことに気付いて自分も嬉しくなる。
この勢いで今日発売のはずのDVD『スラッカーズ』が店頭に並んでいるか見に行って、売っていたら何枚か購入して実家などに送りつけようと思いでかける。
近所の小さなレンタルビデオ店には三枚並んでいることをまず確認、「よし」などとひとりごちてお礼と言ってはなんだが中古VHSを買ってしまう。このぶんだと繁華街に出れば手に入るはずと軽い気持ちで渋谷まで出たのがまずかった。
事前にインターネットで在庫ありと確認したはずのセンター街にある大きな店には一枚も置いていないので、勇気を振り絞って店員に尋ねたところ、そもそも入荷していないか、あるいは、一枚あったが既に売れたか、どっちかよくわからない感じだったがとにかく置いていないので、思わず全然関係ないDVDを二枚も買ってしまって、まあ観たいDVDが安く手に入ったのでトントンとも言えるのだけど、続いて向かった大手二軒にもことごとく置いていないので、この時点で「渋谷って冷たい街だな」と思う。できれば二度と行きたくない。
気晴らしに映画でも観ようと思ってちょうどいい時間のやつを検索、客6名という劇場で観たアレがもうことごとくアレであって嫉妬するわくやしいやらで向かいのラブホテルから今まさに出てきたカップルを二度見したところでこのモヤモヤは収まらず、ちょうど帰宅するところだった同居人を掴まえて愚痴りまくって歩いて帰った。
自分の映画やるんだよ。


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