『けものがにげる』が都内シネコンで一週間限定上映




完成から幾年月、ようやくまとまった回数の上映をndjcの主催で行なってもらえることになりました。小さめのスクリーンではありますがユナイテッド・シネマの設備で35mm上映です。いまや35mm上映ということ自体がレアケースという、自分が映画を始めたころはあまり考えてなかった(漠然と考えてた)状況で、ビデオで映画を撮り始めた自分がフィルム上映に喜ぶというわけのわからなさ、混乱、ねじれ、うねり、もないわけではないのですが、だって、『けものがにげる』は自作のなかでもとびきりのお気に入りなんですもの。豊洲でウケたら系列館で……という可能性を限りなく持続させるためにも、お近くの方、それほどお近くでない方も、この機会に是非。

けものがにげる 2007年/35mm/ヴィスタサイズ/カラー/30min.
出演:田中哲司斉藤陽一郎、河井青葉、藤田陽子不破万作
撮影:志田貴之
音楽:侘美秀俊
特殊造形:奥山哲志
衣装:スズキタカユキ
監督・脚本・編集:村松正浩
【あらすじ】海辺の町で父親と二人、実家暮らしの深志。世事に無頓着な深志にも、ついに結婚の機会が訪れた。婚約者の麻紀子を実家に招いたささやかな祝宴を計画する弟の光雄とその妻真琴。ところが深志はこの期に及んで躊躇していた。結婚後の生活について何も考えていない…わけではないのだが。光雄の特製料理「紅焼蹄膀」の仕込みは着々と進み、麻紀子が駅に降り立ったという連絡が入った矢先。深志が密かに育んでいた非常に珍しい「けもの」が逃走したことが判明する…!
【詳細データ】 http://bit.ly/spW3Hg

映画の底力 〜日本の若き才能が魅せます。〜
会期:2012年6月16日(土)〜6月22日(金)
上映日:6/16、6/18、6/22 20:30〜
    6/19 18:30〜
同時上映作品:『嘘々実実』藤澤浩和監督・『第三の肌』和島香太郎監督(Dグループ)
※with English subtitles
※初日6/16、14:30〜の上映時に舞台挨拶させていただきます。
会場:ユナイテッド・シネマ豊洲
詳細(PDFチラシあり): http://www.unitedcinemas.jp/toyosu/information.php#information_15747
予告編: http://youtu.be/xEwJeMlcuF8

自分が観た中でおすすめは岨手由貴子監督『アンダーウェア・アフェア』、松永大司監督『おとこのこ』、平林勇監督『BABIN』です。この機会に全作品観ようと思います。ndjc初年度の混乱を共にくぐり抜けた同期の桜・真田幹也監督『Life Cycles』も是非。

追記:詳細なタイムテーブル、予約はこちらのページから
http://www.unitedcinemas.jp/toyosu/film.php?movie=3101