ゆうべは同居人の探し物に付き合って深夜まで部屋の中を文字通り攪拌して捜索したのだが見つからず。結局それは無くても可ということになったので良かったものの、大事なものを片付けておかないということと、モノが簡単に見つからないような堆積具合ってどうなのよ、と二人して大反省。ラーメンと餃子をつつきながら反省会。そのかわりに見つかった昔の写真(紙焼き)や金券や現金や大事な手紙の類いが文字通りあるいは象徴的に財産であるということを思うけれども。
思うところあり本棚を探って岡崎京子を何冊か読み返す。それと別冊宝島の『シナリオ入門』をいまさらながら。これからシナリオを書こうという若者をアジるような、最近はあまり見ない語り口の本。シド・フィールドによる入門編もいちいちためになるが、日本の脚本家による寄稿が面白い。1991年の本だが、このころだって「なんで今ごろ映画始めるの?」とか「日本映画界は腐り切っている」なんて書かれている。桂千穂の『今、映画を書いているライターはこんなピンチに立っている』というテキスト、当時はピンと来なかったけど今読むと胃がキリキリする。…ということは、あまり状況は変わってないのか…。